ぎをん齋藤
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齊藤康二

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京都東山の祇園一角に店を構えて170年余り、
呉服の専門店として自社で制作した独自の
染物・織物をこの弊店で販売しています。
ぎをん齋藤の日常からこだわりの”もの作り”まで、
弊社の魅力を余すことなくお伝えしていきます。
皆様からのお問い合わせ、ご質問などお待ちしております。

◆お問い合わせ
ぎをん齋藤 齊藤康二
TEL:075-561-1207
(Mail) gion.saitokoji0517@gmail.com

6月から祇園街もスタート!

前回、静寂な祇園新橋の風景をご紹介しました、それからようやく京都のコロナ騒動も

落ち着きを見せ始め、はれて昨日6月1日から祇園街も再始動しました!

思い起こせば、4月初旬コロナ感染がピークの時期より前から自粛に入り、

街は灯を消したかのように、ひっそりと静まりかえっていた。

あまりの変容に恐怖さえ感じたことを覚えています。

毎日毎夜、人がせわしなく行きかい、髪をていねいに結い上げ、きものを着こなした

粋な婦人や花街の方々がどこに向かっているのか、颯爽とネオン、祇園のなかに

消えていくあの風景が突如としてなくなり、からっぽになった4月、5月。

ようやく、今普段の生活に戻りつつある中、祇園も飲食店からお茶屋さんまで、

少しずつではあるが、また微かな火を灯し始めました。

さきほども、あるお茶屋さんにきものを届けにいくと、

お母さんが ″ちょっとみとおくれやす、うちとこもコロナ対策してますえ″ と、

いつものカウンターを見せてくれた。

するとテーブルの上には、端から端まできっちりとアクリル板が置いてあり、

お客様との接触はアクリル板の下に開いている窓口からするという、

″銀行みたいどっしゃろ、とからかわれましたわ笑″ とおっしゃっていましたが、

そこはさすがセンスあるお方、全然違和感なく、すっきりとしたカウンターに品の良い、

曇りひとつないアクリル板が、鎮座していた。

アクリルもここまで品よく、磨き上げるといいもんだな、と心から感心しました。

と同時に、祇園、花街の対応の速さ、また抵抗なく生き残るために、

しっかりと新しいものをすぐに取り入れる順応に力強さを実感した。

 

ぎをん齋藤は建具を入れ替え、夏にむけて準備万端!