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筆 : 齋藤 康二

2019年12月、中国の武漢市で第1例目の新型コロナ感染者が報告されてから

数カ月で世界的なパンデミックとになり、感染者数は5.16億人、死者数は624万人

と無限に膨れ上がった現在も、その猛威は止まる気配はない。

思えば武漢市で一人の感染者が発見された時、誰がこのような大災害を

予測することができたであろうか、少なくとも楽観的な私は当時想像もしていなかった。

そして先週、2022年のゴールデンウイークは数年ぶりに活気を取り戻し、

人々は観光地まで足を延ばし休日を楽しんだ。

久しぶりの解放感にやっと日常が戻ってきた、と思えた人も多かったのではないだろうか。

一方政府は解放感に浸る世間を横目に国際情勢を考慮し規制緩和を推し進め、

徐々に川の堰を外し経済を回し始めたが、それで事が進むとは到底思えない。

規制緩和に反対はしていない、言い方は悪いが金魚の〇〇のように世界の国々の

後追いをし、何のエビデンスも示さないことに違和感を覚える。

まして現在のワクチン担当大臣の顔もすぐに頭に浮かばないようでは困ったもので、

岸田政権もコロナ関連の情報提供を明らかに差し控えているようにしか思えない。

これまで日本も含め世界が未知との遭遇のような新型ウイルスと戦ってきた結果、

敵の”データ”は十分に蓄積されたはずであり、それをもとに政府は今まで我慢を

してきた国民に新たな情報や、次に備えるための安心安全対策マニュアルを

明確に提示すべきである。

災難を上手く活用し役立つものにしてもらわなければ、苦汁を飲まされただけでは

納得いかないのは世の常というもの。

(2020年5月当時の祇園界隈)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筆 : 齋藤 康二