先代の教え / 

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筆 : ぎをん 齋藤

私が特にこのモチーフにこだわったのは「太陽と月」、「陽」と「陰」とも例えられるが、

この世に男と女しか存在しないことから見ても、この世の成り立ち其の物とも取れる。

宇宙の誕生は「ビッグバン」と呼ばれているが太陽系の惑星が誕生した時に地球も誕生し、

地球から月が惑星として誕生したと教わった。

そんな物理的な物体としての興味ではなく、毎朝、東の空から昇る太陽は神として崇められ、

日本では「天照大御神」として八百万の神を支配する絶対神となった。

一方、月は夜空を照らし夜を支配する神である。

その両者を「日月」として人類は崇拝してきた。

その精神性を作品としたいと考えたのである。

私を含めて全ての生き物が肉眼で見た空に浮かぶ不思議な球体であったはずだ。

「七曜星」をテーマとして「摺箔」の作品を作ろうとした際に最も力を入れて作りたいと決めたのがこの「日月」である。

 

そして、ご覧の通り予想以上の迫力と威厳が備わった屏風として完成した。

寸法は前回の「波濤図」とひとまわり小さい「利久形」と呼ばれるサイズで高さ約170cmである。

私はこの作品で「伝統工芸展」に自信を持って出品し、審査を受けようと思っている。

「摺箔」という古い技術を現代に活かし「桃山時代」がこんな素晴らしい技法を産んだ時代であったことを知ってもらいたいと願っている。

筆 : ぎをん 齋藤