今に伝わる染織遺品は、その時々の最高品質の素材や技術を駆使して生み出されたもので、当時の富や権力を象徴するものでもありました。

そんな何百年も前の柄や貴重とされていたものが帯に形を変え、目の前で忠実に織り上がっていく。素晴らしい「もの」が作られた時代の感性に触れ、ただ同じものを復元するのではなく、現代に生きる私たちが持つ感性も織り込み新たな「もの」が生まれる。

カシャン、トン、カシャン、トン、と忙しくも心地よく鳴り響くものづくりの現場は、日々出会いと感動の連続です。