きものを愉しむ / 

- 店主の記録 -

STAFF DIARY / OWNER / PLEASURE /

筆 : 齋藤 康二

制作内容は夏物から袷せに移り、現在は秋冬に向けて進めている。

「もの作り」はとてもエネルギーを使う作業である、どういうことかというと

”0”ゼロからものを作り上げるということ、それを永遠に続けていくという行為が

まるで無境であるかのように感じる、何かを模倣するのではなく自分の美的感覚を

最高まで研ぎ澄まし、何をどういう風に積み上げていけば目的のかたちになるか、、、

頭の隅から隅までそれだけを想像し、自分を信じて進めていくモチベーションには

それに心酔して続けていく大きな力が必要となる。

それが人を感動へと導くのだと、先人から教わったことが私もやっと感じるようになった。

光悦染分け絞り檜染名古屋帯

筆 : 齋藤 康二