京都岡崎の細見美術館より「齋藤コレクション」展覧のオファーを受ける。日時は2017年6月17日から8月29日までの約2ヶ月の予定である。
細見美術館の館蔵品は春日大社の御神体、鎌倉時代の「春日曼荼羅」(重要文化財)で有名だが、その他尾形光琳、酒井抱一ら琳派作品、伊藤若冲らの絵画コレクションなど屈指の蒐集を誇っている。
今回のオファーは私にとって大変光栄な事であり、40年間僅かづつ集めてきた古裂がひとつのコレクションとして多くの人達に見て頂ける喜びと日本染織品の卓越した多様性、芸術性を今一度認識していただき、それらを作り出した日本人がいかに素晴らしい感性と美意識を持ち合わせた芸術民族であるか気付いていただければ幸いである。
ただ古裂は彫刻や陶磁器と違い平面の芸術である。しかも古い物に大きいものは少なく、館内の展示が迫力に欠けたものとならないかと早くも心配している。(笑)