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筆 : 齋藤 康二

今回はぎをん齋藤のうすもの、ご紹介です!

まもなく5月も半ば、気温も程よく暖かく、朝夕は涼しく、一番気候の良い時期!と

私は思っていますが、(一番にがてな湿度が低いので!)皆さんはいかがでしょうか。

日頃の洋服スタイルも上着は薄手にかわり、半そでの方もいらっしゃるのでは

ないのでしょうか。着物もこの5月半ばを過ぎると、汗ばむようになりますので、

袷でも薄手のものを好まれる方が多いです。

例えば、ぎをん齋藤でいうと縮緬の仲間ですが少し薄手の【豆しぼ】、また平織の

【雲井】、【御戸代】など、比較的薄手の軽いものが主になってきます。

ここだけの話、すでに単衣を何気なくきていらっしゃる方もおられますが、、、

さて、この5月の半ばから後半は毎年何をお召しになられるか、けっこう悩む

方々もいらっしゃいます、特に着ていく場所、お茶やお稽古、ホテルなどその場の

環境やシチュエーション、お集りになられる面々など、様々な条件が重なると、

悩みの種となりますね、またこのようなお悩みもお気軽にご相談ください。

こちらにご紹介するお召し物は、ぎをん齋藤が推奨する、6,7,8,9月と

お召し頂ける、新しいご提案!【ぎをん齋藤のうすもの】です。

 

◆きもの

生地;すずかぜ

地色;生成り

 柄;撚糸 螺旋縫い

品種;付下

 

 

◆帯

生地;縦絽

地色;水色

 柄;御所解撫子蝶

品種;染名古屋帯

こちらの着物は素材が【すずかぜ】という絽でもなく紗でもない、新たな生地素材です。

絽や紗みたいな目の粗い織ではなく、あえて表現すれば、絹で織ったガーゼのような

薄くて、透け感があり、風の通りまでも感じるような軽やかな肌触りの生地です。

それに合わせた帯は、ぎをん齋藤の定番、縦絽の御所解、撫子蝶染名古屋帯です。

着物の地色は生成り、それに合わせる帯の色目は涼し気な水色を選択しました。

帯生地も着物の柄が横霞ということで、縦絽を選択し、縦横とバランスの良い相性

となりました。そして着物の柄は飛び柄の撚糸螺旋縫い、無地感覚に近いあっさり

とした柄行きということで、帯はしっかりと草花が華やかに配置してある御所解が

ぴったりの組み合わせとなっています。

ぜひ一度、このすずかぜを手に取って風合いも確かめてください!

百聞は一見にしかず、今までにない、感覚が味わえます!

 

 

筆 : 齋藤 康二