松元 祐暉 / 

STAFF DIARY / MASTUMOTO /

筆 : 松元 祐暉

皆様こんにちは。京都の陳列会の忙しさにのまれて投稿が遅くなってしまいましたが、2度目のブログ投稿として先月の営業での経験を書かせていただこうと思います。
黒の御所解帯をご希望で新規のお客様がご来店くださり、接客の勉強に加えて実際に帯を反物の上で見せる練習の機会として同席させていただきました。

その中でありがたいことにお客様のお時間もいただき、黒地の御所解枝折戸の帯に合わせてお客様に似合う着物をその場で考えるという試練を与えられることになりました。

お客様から、次に購入を考えるとしたら飛び柄の小紋とお聞きしましたので、はじめに飛び柄の小紋から探した段階では、まだまだ感性が育っておらず、色味の渋すぎるものを選んでしまい、またやり直しの機会をいただけたので再挑戦。

今度は、小紋に限定しなくてもいいとお許しが出ましたので、「色味を柔らかく、お茶だから重いものを外して…」等など考えながら時間はかかってしまいましたが、自分なりに2反選んで、仮ではございましたがご提案してみました。

雲井 付下 白茶地 七宝

雲井 付下 薄鼡地 遠山ぼかし

上に載せましたように反物を広げて帯を乗せて、お手柔らかに判定をしていただいて、及第点をいただくことができました。

そちらも選ぶものが渋好みとのお言葉をいただき、知識に加えて自覚のなかった現在の自身の感性の傾向性を発見する機会となりましたので、知性・感性ともに養っていかなければと思います。

黒地の枝折戸の御所解帯はECサイトの方でも近々掲載いたしますのでそちらもぜひご覧いただければ幸いです。

筆 : 松元 祐暉