10-13世紀、中国北部は中国と半遊牧民の文化が融合し、王朝芸術に独特の様式が生まれました。馬に乗り生活をしていた半遊牧民の馬具に描かれた“横たわる鹿”が、この時代の絹織物のモチーフにもなりました。こちらを「花鹿紋」として帯で復元いたしました。 今回初の試みとして、和紙に朱色を施しその上に本金をのせた箔を織り込みました。角度によって、ちらちらと朱色が見えるのが味があり、今までにはない新しい遼代裂が完成いたしました。 筆 : 齋藤織物