READ NEW 2024.12.04 記 録/スタッフ日誌/ 絹糸 京都はようやく冬の気配がしてまいりました。アトリエのハナミズキの葉も紅に染まっています。 今週後半は銀座師走展です。せっせと織りためた織帯たちが陳列されます。皆さまに見ていただけますよう、齋藤織物のスタッフ一同楽しみにしております。 唐織の絵緯など、ふっくらとした表現に…
READ 2024.11.02 記 録/スタッフ日誌/ 着々と 師走の展示会のために西賀茂のアトリエでは引き続き慌ただしい日々が続いています。 一本でも多くの帯をという想いで織り進めております。 現在は試織中、ご好評いただきましたビーズ織に一工夫。 織るうちにコツをつかんで、少しずつですが早く織れるようになってきました。 織る時…
READ 2024.10.11 記 録/スタッフ日誌/取組・活動/ 金糸経とお知らせ 京都秋の陳列会も無事終了いたしました。たくさんのご来店、誠にありがとうございました! 早速ですが、アトリエではすでに12月の陳列会や問屋様向けの帯の制作を進めております。 私は金糸の経糸の金綜機で作業しています。この機は経糸が三重になっていて、金糸の経糸と、からみと呼んでいる細い絹の経…
READ 2024.09.07 記 録/スタッフ日誌/ 陳列会に向けて あっという間に9月。来月上旬の陳列会に向けて着々とアトリエでは商品を織り進めています。その中で私が織っている帯を紹介します。 「緯錦 横段唐草」 垂飾風の華文と唐草、2種類の柄を交互に配した帯です。経糸は紬糸。ベースの無地はオリジナルで制作していただいている「銀杢(ぎんもく)」という糸…
READ 2024.07.31 記 録/スタッフ日誌/ 橋弁慶山 先日24日に行われた祇園祭後祭り「橋弁慶山」と実は関わりのある齋藤織物。牛若丸の腕を覆う部分を新しくされるとのことで、ご縁があり、この度寄贈させていただくことになりました。この裂は遼代裂を織る機で織られ、本来は革箔を入れるところに存在感のある太めの金糸を入れて織り上げたものです。仕立てもしっかり仕…
READ 2024.07.06 記 録/店主日誌/ 古裂・時代裂の貯蔵庫建設 今年1月から始めた古裂コレクションの貯蔵庫建設プロジェクト 先代から蒐集し始めた今では約100点にも及ぶ貴重な古裂コレクション、 時代と共に失われていく財産をより良い形で保管し、またその一部を関係者に「一般公開」 できるよう、齋藤織物の敷地内に貯蔵庫を建てるプロジェクトを年始から…
READ 2024.07.03 記 録/お知らせ/ 古裂収蔵庫 アトリエの敷地内に七代目齊藤貞一郎が収集した古裂を展示する収蔵庫が建設されます。昨年から少しずつ工事が始まり、この度壁の制作に入りました。 地面の砂利と建物の壁が続いて見えるようにという建築家の方のコンセプトで、世界初の方法で石の壁が作られます。 枠の中に砂利が流し込まれます。…
READ 2024.07.01 記 録/スタッフ日誌/ 夏越の祓 昨日は6月30日でしたので、 上賀茂神社へ茅の輪くぐりに行って参りました。 立派な鳥居もでき、広々としています。 ときおり小雨の降る空模様でしたが、参拝の人々で賑わっていました。 くぐる際は、少し緊張します。 水無月を買い求めるのもこの…
READ 2024.06.11 記 録/スタッフ日誌/ 試織 紋屋さんから仕上がってきた新柄や、季節の変わり目で配色を切り替えるとき、経糸の変更後には、ひたすらに試し織りをする時期があります。糸の上がり方、組織。経糸の色が地色にどれくらい影響するのか。緯糸の混み具合、柄の出方。緯糸が裏にわたったとき表側へ響くかどうか寸法通りに織り上げられるか。どのくらいの時…
READ 2024.05.18 記 録/スタッフ日誌/ 白・金・銀 フォーマルの帯は、白・金・銀のみで配色する、ということがあります。白、と言っても、素材は練り糸、生糸、漆糸、など艶があったり、透け感があったり、マットだったり、様々な「白」があります。また、金銀糸にもさまざまな色、輝き具合、太さ、形状があります。ですので、白・金・銀のみで配色する、と言ってもけっし…
READ 2024.04.18 記 録/スタッフ日誌/ この道70年 今回は3月の六本木陳列会の目玉商品にもなっていました、「長絹」を織っている職人さんのお話です。 以前ちらっとブログで紹介させていただきましたが齋藤織物には80代の職人Tさんがいらっしゃいます。 Tさんは16歳のころから帯を織っているらしく、この道約70年だそうです!!!(私はまだ5年目…なの…
READ 2024.04.01 記 録/お知らせ/ 和装小物お買い物 オンラインストアを再開いたしまし… いつもぎをん齋藤オンラインストアをご利用いただき誠にありがとうございます。 本日4月1日から30日までの間、一部小物をぎをん齋藤の店頭で販売いたします。 ウェブサイト上で「売切れ」表示となっておりますバッグ、トートバッグ、数寄屋袋につきましては店頭にございますのでご購入検討中のお客様はぎをん齋藤…
READ 2024.03.29 記 録/お知らせ/ 和装小物お買い物 メンテナンスのお知らせ いつもぎをん齋藤オンラインストアをご愛顧いただき誠にありがとうございます。 誠に勝手ながらメンテナンスにつき、一時的に当ストアをご利用いただけません。 お客様にはご不便をおかけいたします。再開まで今しばらくお待ちくださいませ。 齋藤織物スタッフ一同 …
READ 2024.03.19 記 録/スタッフ日誌/ 新作、角帯! 去年の終わり頃から、店主の提案の元、柄、素材、色などの試織を重ね、角帯の新作を順次織り進めています。 他では無いような、齋藤織物だからこその感性で創作しました! ↑角帯の試織裂… 柄や素材を変えて実験です! 全くつくることが無かった角帯ですので、イメージを掴むためにもまずは試織です。 経…
READ 2024.02.29 記 録/スタッフ日誌/ 漆糸色々。 漆糸も使っています。 金銀箔の代わりにそれぞれの色の漆を塗り、金粉を蒔いて砂子にしてあります。 金糸に比べると少しマットな質感で、漆ならではのぬめりとコシのある手触りです。 砂子の表情もさまざまです。 砂子のない無地の漆糸も。 定番の黒。こちらは艶があります。 &…
READ 2024.02.14 記 録/スタッフ日誌/ 日々向上 一日に織る長さは、機の調子、織るための時間、職人の体力などに左右されますが、 同じ条件でも熟練の職人さんは無地をさらっと織りあげます。 織る姿を見ていても せかせかしている様子はなく、むしろ歩いているような自然さ。 そこが重要なのかもしれません。 早く仕上げ…
READ 2024.01.26 記 録/スタッフ日誌/ 配色 きのうの朝、アトリエの近くは雪が積もっていました。 きれいだったので通勤中に思わず写真を撮りました。 さて、先日はじめて唐織の配色をする機会がありました。 「観世水に小袖花」という、長い間 眠っていた柄です。 こちらが紋図です。右側の縦線が経糸の上がりを示しています。 紋図…