先代の教え / 

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筆 : ぎをん 齋藤

 

世間ではサービス残業や過労死が大きな社会問題になっているが  「ぎをん齋藤」では以前から残業なし、定年無しを打ち出している。

 

これは私の労働に対する考え方が生涯現役を基本として大切にしているとことがベースになっている。ただ、若い労働力を確保していくためには、一定の年齢に達すれば現役時代と出来るだけ近い条件で契約社員として働いてもらう必要はある。

 

 

例えば私を例にあげれば若い頃は製作もし、営業もやっていたが、もう何十年も営業を外れ製作に専従してきた、そんな人間が営業を再開するのは苦痛であり無理もある、逆もまた同じである。

 

私の場合、創作意欲が無くなった時が定年で離職の時となり、営業マンは売る気力が失せた時が定年だと考えている。また、無理に残業をしなくても決められた労働時間内に効率良く生産性を上げることは当社のような業態では十分可能で遅くまで仕事場で残業するのはナンセンスだと思っている。問題点は次の統率者である。

 

トップになる人間には求心力とカリスマ性が必要だが、これは生まれ持った「器」と社会で必要な知恵を成長期に身につけられたかの問題だと思っている。

 

実はこの問題は私の最大の命題であり、文化の継承者として授かった余命の中で解決しなければならない避けては通れない問題でもある。

筆 : ぎをん 齋藤