皆さん、おはようございます!(^^)/
昨日はやはりスケジュールが押して更新出来ませんでした…(-_-)
続きのブログと申しますか昨日掲載した「麻の葉絞り」の染め出しに取り掛かります!
先行して青鼠色(写真よりひと色キレイな感じ)を縮緬で準備してます。
今回は藤色系で染め出そうと思ってます。
主人曰く「宮林色」です(笑)
そんな意識はございませんが、
染め色の調子を狙うのに「藤色系」はわたくしが最も得意としている色だそうです^^
わたくし自身は安定してどれも色、柄のバランスを図り染め出しに関わっているつもりですが??
※主人が苦手な色なのです(笑)だからこの手の色出しはわたくしに廻ってくる事が多いのです(笑)
今回、染めるのは「豆しぼ」というシボのある素材です。
色見本は縮緬で、よくみると縮緬は横にウネリがあり豆しぼは縦にウネリがあります。
縮緬より豆しぼの方がシボが抑えられた生地です。
色見本が生地の横に紙でも付けてるのは色の狙いどころの話しを
職人さんとする為に付けてます。
イメージではベースは生地の色目ですが若干キレイな方向の色出しをする。
という事で付けてます。
ただ、「絞り染め」は「引き染め」と違い一発勝負なのが難しい部分です。
「引き染め」なら難しい色出しの時は、薄色から染めていって数回染めて調整する事が出来ますが、
「絞り染め」は、色の調合をして桶で焚き染めをして染料を定着させる加工で一回勝負の後戻りの出来ない染加工です。
「これも微調整で薄色からすればいぃじゃない!?」と、思われるかもしれませんが、
そうすると今度はせっかく絞ったところまで染まり出してしまい、絞った柄まで染まってしまうリスクが出てきます。
絞った部分も染め終わった後に糸を抜いて、柄がしっかり出ているかの後追いの確認作業で、調節が効きません。
生地によっても染料の含み具合が違うので、それだけに前段階で職人さんと充分に打ち合わせをしてから取り掛かります。
見た目は、シンプルな絞り染めですが、前段階では特別、時間を要する加工です。
独特の柔らかさのある仕上がりとなるので、ぎをん齋藤にとって大切な染め技法ではあるのですが、そういうリスクが大きい事から徐々に職人さんも減ってきているのが現状です。
見た目、シンプルな雰囲気であっても、ぎをん齋藤の物づくりには奥底にいろいろな要素が詰まっております^^
9月30日から7日間、弊店の奥まで開放し、69回目となる京都陳列会がございます。
是非、物づくりのこだわりをご堪能いただければ幸いです♪
はじめてのお客さまでも下記よりお問い合わせいただければ、しっかりご説明させていただきます!
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
宮林でした。