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筆 : 齋藤 康二

今回は動画を交えてぎをん齋藤の逸品をご紹介します。
ご紹介するお品は、ぎをん齋藤が創業以来170余年あまりもの間、
たえることなくお客様からご注文をいただき、時代と共に歩んできた

【ぎをん齋藤の御所解】を中心に【摺箔】も加えて、ご案内します。

御所解、その名の由来は平安、王朝と公家の華やかな生活を色濃く表現し、

色あせない柄行きと洗練されたデザインは今でも語り継がれています。

その完成されたデザインは完璧なまでに手を加えることなく、現在でも多くの

ファンに支えられながら、受け継がれています。

 

 

いっぽう摺箔は古来中国から伝来した技術と言われています。

それが日本の文化と共に進化し、より洗練されて日本独自の形となり、

ついに桃山文化の華やかな時代に、大きく花開いたのです。

金銀の箔を繊細にのり付けし、その箔に草花のディテールを筆一つで

再現していくその技術は、鍛錬された職人の手によってのみ、

忠実に再生される、極めて貴重な技術の一つです。

その貴重な、文化遺産とも言うべき技法を使った【摺箔】を

どうぞ、ゆっくりご覧ください。

 

筆 : 齋藤 康二