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筆 : 齋藤 康二

また新型コロナが首都圏を中心に感染拡大し、今や全国に広まっている。

今回の感染スピードと感染者の数は素人でもわかるくらい異常であり、

全国で2万人を超えてもなお感染者は増加している。

そして毎日この報道を見ると”デルタ株”はほんとうに恐ろしいと肌で感じる。

振り返れば先月はオリンピックがあり、日本人選手はもちろん世界のスポーツ選手から

久しぶりに大きな喜びと感動を与えてもらったが、一カ月もたたないうちにまた

爆発的な感染拡大によって異常事態に陥ったこの状況はいったいなんなのだろうか、

喜びと感動を味わった直後ということもあり、今は地獄としか表現しようがない。

政府の対策としてはお決まりの緊急事態宣言を各主要都市に発令したが、

もはやその効力はいかがなものか?、と日本全国誰しもが感じて認識している。

政府への批判もそろそろ疲れてきたが、最初のワクチン争奪戦から出遅れ、接種の取組も

躊躇していたことを考えると、世界の先進国がこぞって進めていたワクチン接種の効果

よりも伝家の宝刀である緊急事態宣言を過信し、人流を抑制して接触を減らすことだけを

優先した政府は国民と新型コロナ感染症というものを甘く考えていたのかもしれない。

そして今月、また新たな秘策もなく緊急事態を延長した。

なんの緊張感もないまま国民への締め付けだけは緩めずに続けるこの対策と状況は、

改めて地獄としかいいようがない。

もう誰に頼ることなく自分の命は自分で守っていくしかないという事態になり

つつある今だからこそ、一人一人の行動がこれからの安心安全につながると信じて

すべてにおいては自己責任という自覚を持つべき時ではないだろうか。

(第1回目の緊急事態宣言中の新橋)

 

 

 

 

 

 

 

 

筆 : 齋藤 康二