28日、今日で仕事納めというところも多いと思う。
我々も朝から大掃除に励んでいる。
玄関から中庭、奥の部屋まで隅々隈なく丁寧に一年の埃を取り除いて、畳や柱は雑巾で磨き上げる。
掃除という作業は職場をきれいにするという当たり前の事の他に、我々が普段何気に使っている
家屋(店舗)や、先祖代々から受け継いできた”財産”のありがたさを私自身、そして社員みんなが
再認識するいい機会にもなっている。
昔、禅寺で修行していた頃は毎日掃除は欠かさず行っていた。
老師は「雲水の修行はまず徹底的に作務をし自分の垢を落とさなければならない、
一点の曇りもない生まれたままの姿に戻りなさい」と作務の重要性を説いておられた。
私が担当する掃除は店中の仏壇から神棚まで、一年の埃と線香の煙を雑巾で丁寧にふき取り
感謝の意を込めてもとの位置に戻すこと。
毎年一年に一回、隅から隅まで埃をすべて払い除け、きれいに清めてから納めると
心も洗われた気持ちになり、清々しささえ感じる。
さぁ、これで来年も新たな気持ちでスタートできる。
今年も皆様にはたいへんお世話になり、心から感謝とお礼を申し上げます。
良い新年をお迎えください。
:林屋担陽作 兎