スタッフ日誌 / 

DIARY / KIROKU /

筆 : 齋藤織物

紋屋さんから仕上がってきた新柄や、
季節の変わり目で配色を切り替えるとき、
経糸の変更後には、ひたすらに試し織りをする時期があります。
糸の上がり方、組織。
経糸の色が地色にどれくらい影響するのか。
緯糸の混み具合、柄の出方。
緯糸が裏にわたったとき表側へ響くかどうか寸法通りに織り上げられるか。
どのくらいの時間で織れるかなど

色の合わせ方ももちろん試しますが、
織の目線でもいろんなことを確認しながら織っています。

↑今回試織した見本裂
本番で織るための腕試し!のような気持ちで織っていますが、
思っている雰囲気で織りだせない時は気落ちします。
織だけでなく配色も経験を積まなければ、と思う期間です。
楽しくも苦しくもある試織。きちんと糧にします。
秋頃にはお披露目したいなと思いながら織り進めております。

宮地

筆 : 齋藤織物