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ぎをん齋藤スタッフによる、染めに関わるウンチク+京都な日々をお届けします。敷居の高い印象を持たれがちな弊店を、少しでも身近に感じて頂ければ幸いです。

秋の陳列会を控えて②

刺繍と一口に言っても、当然ながら沢山の技法、縫い方があります。

先日記事の天寿国繍帳は、日本の刺繍の黎明期さながらに、すべて「返し縫」という非常にシンプルな縫い方で仕上げられているそうです。

続く奈良時代には、中国から伝わったであろう「鎖縫」や「相良縫」、「刺し縫」などの技法も登場し、

表現方法の使い分けが意識されるようになります。

 

「鎖縫(クサリヌイ)」

文字通り鎖状の縫い方。中国の漢から唐時代に多用されたが、日本では奈良時代の作品に集中。

 

「相良縫(サガラヌイ)」

布帛の表面に結び玉を作る縫い方。

 

 

「刺し縫(サシヌイ)」

針目の方向を一定にして、針足に長短をつけながら縫いつめて面を表す技法。

 

 

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