ぎをん齋藤
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齋藤織物 株式会社

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ぎをん齋藤で販売する帯の製造を行っております。
織の知識や織り手の日々を発信していきます。

~お問い合わせ~ 齋藤織物株式会社 
電話075-493-4445
E-mail saito-orimono@pd6.so-net.ne.jp
Instagram @saito_orimono (https://www.instagram.com/saito_orimono/)

織工程⑦-1

今回から、様々な織物が実際どんな作業工程を経て制作されているかや、手織りで帯を制作するということについて身近に感じていただけるよう各織り手ごとに紹介していきます!

まずアトリエには全部で8台の織機があり、見た目はよく似ていますが、織物の種類に合わせて付いている部品や機械が違っています。そして、帯を織る過程での作業もそれぞれ異なります。

私が主に担当している機では、カジュアル向けの緯錦帯を制作することが多く、経糸の本数は約750本ほどと一番少なく、とても軽い仕上がりになります。
経糸には紬糸を使用することもあり、その場合は、でんぷん糊を塗る工程や紬糸独特の節の確認を必ず行います。
紬糸は中々厄介で、糸の太細や節がランダムにあり、ふわっとした繊維が紛れていることもあります。それらが織る最中に絡まったり切れたり、機の部品の隙間で詰まったりなど、トラブルが多く、素早く織ることが困難なため手作業でしか織ることができないのです。

ときにはうまく織れないときもありますが、自分自身が経糸に手間をかけた分、スムーズに織ることができるので、人と対話をするように織物ともしっかり向き合い接することが大切であると紬糸に気づかされました。

 

こちらの動画で作業の様子をご覧いただけます。織っている様子や経糸の手入れ作業の様子を撮影しました。

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