スタッフ日誌 / 

DIARY / KIROKU /

筆 : 齋藤織物

アトリエでは先日、機換え作業を行いました。

 

機換えとは、機械の下部分を入れ換えて、仕掛けの異なる織物を織れるようにすることです。今回は唐織から金綜に交換します。

かなり力仕事の部分もありますが、ベテラン指導者のもとスタッフ数人がかりで作業しました。

機械から下の部分を入れ換えます。

龍頭とよばれる、機械の経針と綜絖をつなぐ部分から綜絖を吊る紐(カタン)をはずしていきます。


順番を間違えないようはずしてまとめます。経針·緯針の収まる機械部分が脳なら、柄の指示通り経糸を動かすカタン·綜絖はさしずめ神経といったところでしょうか?

全体をまとめて、次の出番にそなえて乱れないようコンパクトに保管します。

新しい仕掛けを逆の手順で吊りなおし、スムーズに織れるよう、全体を微調整していきます。

微妙なバランスが難しいですね!(目分量ですが)

一重経から三重経にもなりました。

織れるものが増えたので楽しみです。

 

筆 : 齋藤織物