店主日誌 / 

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筆 : 齋藤 康二

北から寒波が日本列島を覆い、天候は一段と厳しくなってきた。

今年の冬は各地の積雪も多いとの予報、寒さと雪には十分備えておきたいが

それよりもどこに行こうか?何をしようか?という欲望が先に立つのは私を含め

ようやく年末を迎える皆さんも同じではないだろうか。

早い方はすでに旅先の予約まで済ませているようで、某スキー場近くのホテルはすでに満室、

京都のホテルもこの年始からいっぱいだそう、一昔前は家族揃って初詣に行き、そして親戚一同

お椀を並べてお雑煮やお餅をほおばり、子供はお年玉を楽しみにしていたものだが

核家族化した近年、そんな風習もなくなりつつある。

”絆”というものが消えゆくこの世の中、網の目が解けるような寂しさを感じる。

しかし、コロナ感染という言葉が聞こえなくなり感染者数の重要性も乏しくなった今、

大手を振って出かけられる世情になったことは以前と比べて大きな前進といえる。

さて、弊社は仕事納めの28日、大掃除の後店先に金屏風を立て鏡餅を飾り付け、玄関柱に

門松を添えて年始を迎える準備をするのだが、昨年は喪中ということもあり正月らしいことは

一切していない、その分、今年は例年通りしっかりと飾り付けをし正月を迎えたい。

そして、来年はまた初釜や催しも再開されるとのこと、世界が平和になり良い年になってほしいと願うばかりである。

元朝鳥縫い(梅に鶯袋帯)

元朝とは元旦、元日の朝という意味、また元王朝(元朝)は13世紀中国を支配した征服王朝。

 

 

 

 

 

 

筆 : 齋藤 康二