さて、待望の更紗ができてきた。
私の第一作目はやはり「金更紗笹蔓手」と決めていた。
なぜなら我社が所有する古裂のコレクション、インド更紗(16世紀~17世紀)の中で
最も魅力を感じたものであったからである。
インド更紗が日本に持ち込まれたのが大航海時代の江戸初期、当時新しいものを取り入れることが早かった
茶の湯において、東インド会社が持ち込んだエキゾチックで鮮やかな染物は美的感覚の鋭い茶人には刺激的で、
見たことのない代物だったに違いない。
ご周知のようにこの笹蔓手については語る必要もないと思うが、
今回は染帯としてその魅力を復活させた。
生地:光悦
地色:生成り地
柄:金更紗 笹蔓手
(きもの:小紋水色地ドット柄)
ご覧頂いたら一目瞭然、その魅力に取りつかれてしまうほど見入ってしまう。
これから秋にむけて精力的に「更紗」シリーズを制作していくつもりである。