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DIARY / KIROKU /

筆 : 齋藤織物

一日に織る長さは、機の調子、織るための時間、職人の体力などに左右されますが、

同じ条件でも熟練の職人さんは無地をさらっと織りあげます。

 

織る姿を見ていても

せかせかしている様子はなく、むしろ歩いているような自然さ。

そこが重要なのかもしれません。

 

早く仕上げようとせかせかと

力を入れすぎるよりも、余分な力は抜いて、

一定の拍子で、自分に馴染む速度を安定して続けることがコツなのかも

↑裏無地用の緯糸

お手本が身近にいるありがたさを、存分に活かして、

日々技術の向上に努めたいものです。

 

無駄な力を抜いて、自然体で。

長く長く織続けるために、

自分と機にとって最適な拍子が身体に馴染むように、

まず意識して調整、ゆくゆくは無意識にできるように。

宮地

 

筆 : 齋藤織物