一日に織る長さは、機の調子、織るための時間、職人の体力などに左右されますが、
同じ条件でも熟練の職人さんは無地をさらっと織りあげます。
織る姿を見ていても
せかせかしている様子はなく、むしろ歩いているような自然さ。
そこが重要なのかもしれません。
早く仕上げようとせかせかと
力を入れすぎるよりも、余分な力は抜いて、
一定の拍子で、自分に馴染む速度を安定して続けることがコツなのかも
↑裏無地用の緯糸
お手本が身近にいるありがたさを、存分に活かして、
日々技術の向上に努めたいものです。
無駄な力を抜いて、自然体で。
長く長く織続けるために、
自分と機にとって最適な拍子が身体に馴染むように、
まず意識して調整、ゆくゆくは無意識にできるように。
宮地