ご存じの方もいらっしゃることでしょう、「2020着物に世界を映す」展覧会が京都市京セラ美術館にて10月16日~18日の3日間、開催されておりました。
この展覧会は一般社団法人イマジンワンワールドが主催する【KIMONO プロジェクト】によって制作された振袖と帯を初めて一堂に展示したものです。
KIMONO プロジェクトとは、世界213の国と地域をモチーフにした着物と帯を制作する、という壮大な企画です。
滑り込みで見に行ってまいりましたが、華やかな着物がびっしりと並んでいる様子は壮観でした!どの作品も工夫が凝らされ個性的で、楽しい展覧会でした。
日本全国の作り手が参加していて、及ばずながら齋藤織物も関わらせていただいています。
イメージにあわせて唐織、ローラン、三本紗、金唐革と織り方もそれぞれ選びました。
上の写真はパラオ共和国です。
クチナシモドキの花をモチーフにして日本伝統の花菱の文様を構成しました。三本紗ですので南洋の島らしい軽やかさがあります。捩織の生地で染められた振袖も、透け感があってとても素敵でした。
サウジアラビア王国では特産のナツメヤシを黒地に大胆に配置しました。唐織で実と葉にしっかりとした厚みをだしています。
このほかにもウズベキスタン共和国、タジキスタン共和国、タンザニア連合共和国の帯を制作しました。
アトリエの面々はドイツの注目度が高いです。
すべての振袖と帯はHPから見ることができますので、なんだかいまさら!といわずにお気に入りを探してみてくださいませ。
KIMONO プロジェクト https://www.piow.jp/
KIMONO リスト http://kimono.piow.jp/kimonolist.html
堺