アトリエで日々動かしている機は「ジャカード機」と呼ばれ、明治にフランスからその技術を取り入れて今日まで使われ続けているものです。
↑アトリエのジャカード機
紋紙というパンチカードの情報通りに開口され、織り手の足踏みのタイミングで次から次へと緯糸を渡す口(開口した状態)を作って織り進めます。
基本的に、織り手一人で帯を織っていきます。機の調子を見極め、自分のペースで進めます。
しかし、ジャカードが入ってくる以前は、「空引き機」で、機織りは2人がかり(それ以上 )でした!
機の上部に乗せているジャカードの役目を人力で担っていたのです。
織り手とタイミングを合わせ、紋様を織り表わす為に必要な経糸を引き上げ(持ち上げ)開口させる「空引工」と呼ばれる人が機の上に乗り、操作していました!
帯1本織るのにかかる人数や時間を考えるとものすごく高価で貴重なものですよね。
↑最近、西陣織会館で空引き機の実演をされていました!
アトリエで使われているジャカード機は紋紙で動かしています。
紋紙も今ではなかなか貴重なものですよ!
ジャカード導入で複雑な紋様も織れるようになりました。
12月8日からの東京での展示会で、弊社の帯や小物を是非手に取ってご覧いただければ幸いです。
安井