スタッフ日誌 / 

DIARY / KIROKU /

筆 : 齋藤織物

今年は桜が長く楽しめて、久々に穏やかな春でしたね。

アトリエ周囲ではハナミズキが咲いて、アジサイも葉を青々と茂らせて花咲く準備を着々と進めています。

気温のゆらゆらとした不安定さには悩まされますが。日差しの気持ちいい季節になりました。

さて、先輩職人の背中から織に必要なのは一定の拍子では?

という気付きを得て早いもので一年が経ちました。

ひっそりと自分なりに検証したところ、

織の動作は左手は前後、右手はひもを引くため上下。

左足は姿勢の保持のため突っ張りっぱなし、右足は踏み木を上下させて無地の間はパタパタ動きっぱなし。

なんだかアンバランスなのですが、

自分はそこに過剰に力んだ状態で織っていることが、織れない要因になっているよう。

力を抜くことがまず第一かな?と

疲れを感じたとき体の状態に気を配って意識的に脱力するように心がけてから織の調子が良く感じます。

慣れてきた頃こそ日々の仕事に手入れの目を向けることの大事さを感じました。

今年は薄物をキラキラと軽やかに織り新たな経験を色々と試せました。

機会に備えて日頃からアイデアを練っておくことを次の心がけに。

宮地

筆 : 齋藤織物