ぎをん齋藤
ぎをん齋藤

ブログ


Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/gion-saito/www/admin/wp-content/themes/gionsaito/index.php on line 122

羽衣

連休が明けると、新元号のお祝いムードもひと段落したようで「ぎをん齋藤」の周囲も日常の落ち着きを取り戻して来たように思います。

私は24日、25日に控える銀座「夏のはんなり展」に向け、主人とものづくりの相談に余念がありません。

中でも今回ぜひご覧いただきたのが、主人がブログでも紹介しております「無双」の商品です。

「無双」とは当然ながら「二枚の生地を重ねて一枚の着物をつくる」ということなのですが、いま「ぎをん齋藤」が新たに提案する無双は、すでにある着物に一枚紗を重ねるという発想とは根本から異なり、そもそも一枚のみでは着物として成立しえないほどの極細の絹糸で織りあげた生地を二枚セットで一枚の着物とする「二層構造の着物」とでもいうべきものでございます。

生地一枚では表現できないモアレを利用した涼やかさの演出や、異なる色の生地を合わせることによる複雑な色調の変化をお楽しみいただけるのが無双の大きな魅力です。

その「新・無双」を可能にした生地がこちら。その名も「羽衣」でございます。陳腐な命名と捉えるか、言い得て妙と感じるか、ぜひ実物をご覧いただき皆様のお声を伺いたいところです。

間近で手に取っていただけると分かりますが、生地を構成する一本一本の糸がとにかく細い!髪の毛の何割か…というような太さです。 これだけの細さでも生地としての耐久性やしなやかさを実現できるのは、自然界においても稀有な、強靭さを持った長繊維である「絹」の特長を最大限活かしたものと言えると思います。

「二枚の着物を重ねて一枚に」というと発想は単純ですが、暑い時期の着物として実用性も兼ね備えた「羽衣・無双」は、なかなかに侮れない、薄物の可能性を広げる存在になると確信しています。

 

挑戦的なものづくりをつづける「ぎをん齋藤」の日々の積み重ねを一挙に披露する「夏のはんなり展」、まだまだご予約に余裕がございますので、お問い合わせ・ご連絡お待ちしております!

 

 

京・ぎをん齋藤
田中 創造(たなか そうぞう)

gionsaito-tanaka@outlook.com

〒605-0088 京都市東山区新門前西之町200
TEL:090-8880-1894 (直通)075-561-1207(店)