ぎをん齋藤
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齊藤康二

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京都東山の祇園一角に店を構えて170年余り、
呉服の専門店として自社で制作した独自の
染物・織物をこの弊店で販売しています。
ぎをん齋藤の日常からこだわりの”もの作り”まで、
弊社の魅力を余すことなくお伝えしていきます。
皆様からのお問い合わせ、ご質問などお待ちしております。
◆お問い合わせ
ぎをん齋藤 齊藤康二
TEL:075-561-1207
(Mail) gion.saitokoji0517@gmail.com

御礼

昨日、無事に東京から帰京しました。

第34回目というぎをん齋藤では歴史ある六本木での武原展示会、

今回も多くの方々に我々の作品をご覧いただいて、大変うれしく思っております。

二日間という短い期間でしたが、きものを通して皆様からのご意見やまた身近なお話も

できたことはとても勉強になり、印象に残っています。

 

この度も寒い中、ご足労ながら展示会場へ足を運んでいただき誠にありがとうございました。

満足いただける接客をご提供できたかどうか不安になりますが、謹んで御礼申し上げます。

店主拝

 

 

 

蒔絵付下

いよいよ今週8日から六本木で展示会が始まる。

今回のテーマでもある「金彩」の付下が最終で仕上がってきた。

地色は濃茶、菊に桐といったよくある柄行だが、金彩を施すと誠しあか

マジックをかけたかのように、突如として気品が漂う。

私が女性なら、このようなきものを着てみたい。というほど、

また悦に浸ってしまう、、、

まあ、冗談に聞こえるかもしれないが、ものづくりとはそうゆうことで、

作り手として自分がいいと思うもの、そして着てみたいという気持ちになるような、

自己の気持ちが満たされるものを作り出さないといけない。

自分勝手な解釈ではあるが、この満足を共感していただいたら幸いに思う。

神業!

今、特に金彩に拘っている。

とりわけその金彩の仕事ぶりは見事で、気品漂う雰囲気があり見る者を

吸い寄せる魅力を放っているのである。

大げさと言う方もいるかもしれない、しかし一見すればその違いは

一目瞭然というやつである。

また、今回の訪問着は新しい生地、「光悦」を使った、この生地の特徴は

表面に絣のような表情があり、風合いはしっとりとしながら程よいはりもある

すばらしい生地で、染め上がりも色の艶がなんとも言えない魅力的な色調を出す。

これに今回は桃山の「蒔絵」を再現した。

地色は朱茶、顔料で菊や桐、紅葉の朱を基調に表現し、あとはそのすばらしい

金彩で蒔絵を表現している。

兎にも角にもみていただきたい、この素晴らしい蒔絵の再現を。

写真の都合で少し青く写っているが、地色はきれいな朱茶である。

特に今回の東京六本木ではこれらの金彩を一挙お披露目させていただく。

ぜひ、日本の伝統技法を堪能してください。