ぎをん齋藤
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三十六歌仙絵

お久しぶりの更新です。有難いことに日々忙しくさせていただいております。

昨日は仕事が終わってから、三十三間堂向かいの京都国立博物館へ「佐竹本・三十六歌仙絵」の展覧会を観に行って来ました!

久しぶりの京博です…。闇夜に旧館が美しく照らし出されています。

やまと絵の展覧会、というのは今まであまり縁がなかったように思いますが、古典の中の古典、平安~鎌倉の王朝文化の一つの集大成とも言える内容ですので「これは行っておかねば!」という事で、拝見して参りました。

 

休日の日中なんかですと、もうお客さんの数が凄すぎて、とても落ち着いて鑑賞できる雰囲気ではないことも多いのですが、平日の夜、閉館時間も近づく中で客足も少なく、一つ一つの作品をゆっくり味わうことが出来ました。

 

日本画の心得がある方でしたらもっと違う鑑賞の視点があるのだろうと思いますが、田中はキャプションの解説に導かれるままに、詠まれた和歌の味わい、それを書き表す流麗な筆致、そして和歌を詠む歌仙の心情に寄り添ったような絵の絶妙な調和を楽しんでおりました。

朝夕の冷え込みが深まり、木々の葉色が変わり、太陽が低く月が高くなり、昼夜の光の変化を感じる秋は、つとに「もののあはれ」を感じる季節だと個人的には思うのですが、そういう心情が数百年前の歌人たちにも共通してあったのだと考えることは、とてもエキサイティングな体験ですね。

 

連綿と続く「和の心」を感じた勢いそのままに、次は「正倉院展」に行ってきます!芸術の秋!です(^^)/