ぎをん齋藤
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続・紫陽花

先日のブログの続編で、せっかくなので着物と帯をご覧いただこうかと思います。

関西も梅雨入り目前ですが、雨に濡れる紫陽花をイメージしたコーディネートです。

何と言っても今回の主役は「紫陽花」です。弊店でも数は少ない、刺繍の袋帯です。

織物にも通じる雰囲気はあるんですが、やはり刺繍は刺繍にしかない独特の絵画性、存在感と、絹糸の光沢が遺憾なく発揮される色の美しさが魅力です。

前柄は関東腹のみ、お洒落に織名古屋っぽくお使いいただけると良いでしょうか。少し柄がど真ん中すぎましたね。もう少し左にずらした方が綺麗に見えるかな。

季節も限られて、総刺繍で、何て贅沢な帯…!とお思いになる方もいらっしゃると思いますが、誤解を恐れずに敢えて申し上げますと、その「贅沢さ」こそが着物の大きな魅力なのです(…と田中は信じています)。

 

移ろいゆく季節も、その時々に見られる草花の輝きも、すべてはひと時のものです。気がつけば途端に過ぎ去ってしまう儚いものだからこそ、その美しさを追いかけてしまうのかも知れませんね。