ぎをん齋藤
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雅楽器

こんにちは!前回の能「天鼓」の話題を受けて、今回のテーマは!

ズバリ!鼓(つづみ)です。

能楽で使う打楽器は、小鼓、大鼓、太鼓の三種類ありますが、太鼓は床に置いて撥で叩くもので、小鼓と大鼓はそれぞれ肩に乗せたり脇に抱えたりして、手で打ち鳴らします。

同じ打楽器とは言え、小鼓は紐の張り加減で音の高低を変化させるなど、それぞれの楽器ごとに演奏法が異なるため、各楽器の演奏者は専門職となります。

画像の楽器は…小鼓…でしょうか?この絵では判別することは難しいですが、きっと小鼓でしょう。「鼓」とは、もっとも狭い意味では「小鼓」のことを指すそうですので、天鼓の持つ鼓も小鼓だったのではないでしょうか…

ちなみにこの着物は、鼓だけではなく雅楽器尽くしの付下げでございます。

琵琶や和琴(6弦ですからね)もございます。天女のような羽衣を纏って、天の音色が聴こえて来るようです♪

源氏物語では頭中将が当代随一の和琴の名手として紹介されますが、源氏も負けず劣らず秀でているそうです。そして同じく琵琶の名手として語られることの多いのが、明石の君ですので、この着物の柄付けも、見る人が見れば何か物語性を帯びてきそうな雰囲気があります。

「こじつけ」と言われればそれまでなのですが、同じものを見ても色々な楽しみ方が出来る方が人生得だ!と田中は思って生きておりますので、今日も他愛のない妄想に心を委ねているのです(笑)

…どうも今回のテーマは「鼓」だけではありませんでしたね(*´ω`)