ぎをん齋藤
ぎをん齋藤

ブログ


Warning: Invalid argument supplied for foreach() in /home/gion-saito/www/admin/wp-content/themes/gionsaito/index.php on line 122

雪持ち

積もりました!雪が!

今朝はベランダの窓を開くと一面の雪景色、物干し竿にもたっぷり雪が積もって半ばつららのように凍り付いてしまいました!冬生まれの田中は朝が弱いので、寒いのは苦手なのですが、それでも雪が積もると何とはなしに心が躍り出すのは子どもの頃から変わりません(笑)

ちょうど先日のブログに書いた通りですが、何気ない街の風景も、雪化粧が加わるだけで一気に風情を感じさせるものに変化するのは不思議なものです(もちろんこれは平野部に住む人間の感想で、豪雪地域にお住まいの方々には違った感覚があろうかと思います)…。

そして見つけました!「雪持ちの南天」!

着物の柄でも草花に雪が積もった様子のものを「雪持ち」と呼び、季節を表す記号の一つとなっております。特に南天については、その緑の葉と赤い実が白い雪とのコントラストを非常に美しく見せるため「雪持ち」で描かれることも多いモチーフです。

また、それと同等もしくはそれ以上に「雪持ち」で描かれるケースの多いのが「笹」の柄です。

このように意匠化されて小紋柄のように用いられる場合もございますし…

墨描き調で大胆かつ写実的に描かれるものは、一層の季節感や冬の厳しさの中の美しさ、春を待ち侘びる気持ちを、見るものに感じさせます。

季節感のあるものは使いづらくて…というお声も確かに多いのですが、四季折々の異なる自然の美しさを感じられる、世界の中でも恵まれた地域に根差した「着物の楽しみ方」というものを、大切にしていきたいとも思います…(^^)

「着物一枚に帯三本」という言葉もありますが、使い勝手のいい小紋や無地感覚の着物に、ぜひ一本「季節の染帯」を取り入れてみてください。着物を着るのがより楽しくなること、間違いありません♪