ぎをん齋藤
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田中創造

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京都・祇園の老舗呉服店『ぎをん齋藤』で、営業・制作に携わっております。古典に学び現代に活きる、オリジナルきもの・帯の創作舞台裏をお届けします。
~お問合せ~
ぎをん齋藤 田中 創造(たなか そうぞう)
☎ 075-561-1207 または 090-8880-1894(直通)
✉ gionsaito-tanaka@outlook.com

継がれゆくもの

先日、店と長いお付き合いのお客様のところに伺う機会がありました。

お手持ちのお着物の仕立て替えについてのご相談だったのですが、コロナ禍でご無沙汰してしまっていた間のお話や、弊店とのお付き合いの始まりについてのお話、お嬢様のお話など、短い時間の内に色々なことをお聞かせいただきました。

その中で、一度お家のタンスの中身をお嬢様を交えて一緒に確認しながら、仕立て替えるもの、お譲りになるもの、まだまだ使えるもの、処分するもの…と整理をしましょう、という流れになり、後日再度お伺いすることになりました。

着物が日常生活から隔絶されて久しい今日における、呉服屋の社会的価値とは何だろう、みたいな事を時折ふと考えますが、単なる嗜好品の販売というだけに留まらず、ご家族ごと、お家ごとに連綿と引き継がれていく文化の継承の手助けをするのも、呉服屋の重要なミッションなのだ、と感じた瞬間です。

何だかうまく言葉に表せられませんが、頼りにしていただけるように精進せねばならん、と思いを新たにした田中でした。

※写真は店の朱ダンスです。本文の内容とは関係ありません。

明日から

弊店女将のお謡いのお師匠さんでもある、能楽師・片山九郎右衛門先生が中心となって企画された新作能「媽祖」プロジェクト、通常のチケット販売は行わず、クラウドファンディングのリターン(返礼品)としてのみチケット入手可能です。

※上にリンクを貼っております、プロジェクトの公式サイトには、杉本博司さんの作品であり活動拠点でもある小田原「江之浦測候所」で撮影された、神々しいほどに美しいプロモーション動画も掲載されております。ぜひ一度お訪ね下さい♪

明日9月9日より、THE KYOTO クラウドファンディング にて受付開始となります(本日8日の時点では、まだプロジェクトページはオープンしておりません)。

二年続くコロナ禍で大打撃を受けた能楽界をはじめ日本文化の担い手たちを癒し、平和を祈り、未来を照らす希望の光となるよう、並々ならぬお力を注がれています。

クラウドファンディングである以上は、金額に応じてチケット以外の返礼品などもご用意があるのだろうと思いますが、ご興味おありの方は是非、お力添えをお願い致します。私もオープン直後を狙って申し込みます!

巣ごもり勉強

久しぶりの投稿となりました。皆様お変わりございませんでしょうか。

田中は、中心となって取り組んでいた大仕事がひと段落し、ようやく肩の力が抜けたように思います。振り返ってみれば昨年の暮れ、今年の頭くらいから半年以上もその事が脳みその中心にドッカと座を構えており、その間たえず納期を睨みつけながら、次々と湧いて出てくる問題をクリアする為に、足りない知恵を一滴でも絞り出そうと「必死のパッチ」で過ごしておりました。

納期が迫るほどに余裕が無くなり、色々な方にご迷惑をおかけしたりご不快な思いをさせてしまったように思います。一生懸命仕事に取り組んだ結果ではありますが、自分の器の小ささを再認識した日々でもありました(^^;;)

さて、そんな重大事が一つ片付いたところで世間を見渡してみれば、新型コロナとの闘いが新たなフェイズに入ったようです。弊店スタッフは幸いにして二回のワクチン接種を終えましたが、引き続き感染拡大防止策に取り組みつつ、業務に勤しんでおります。皆様もくれぐれもお気をつけ下さい。

こんな時こそ新たな知識の獲得や、古い知識のアップデートにもってこい!という訳で、田中は仕立ての教科書を広げて勉強しております!

名古屋帯の「二部式」の仕立てについて、確認しておりました。一口で「二部式」と言っても、色んな仕立て方があるのです…。

教科書には文字通りすべての基本が、原理原則が書かれているのですが、細かな寸法や仕立て方は、それこそ一人ひとりの好みや考え方によって千差万別です。

だからこそ、様々なご要望に的確にお応えするためには、基本が完全に頭に入っていなければなりません。スポーツでも芸術でも何でもそうだと思いますが、応用をきかせようと思ったら基礎がしっかりしていることが大前提です!

そんな訳で、お客様に最高のお着物体験をしていただく為に、今日も田中は必死のパッチです!笑