ぎをん齋藤
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裂の展覧会

現在、九州国立博物館では加賀前田家に伝来している名物裂の展示会が開催されている。

これもコロナウィルスのせいで半年遅れの開催となり今月24日まで開催している。

私のコレクションの中から数点、寄託展覧されているが自分の体調を考えると太宰府まで見に行く自信はない。

また三重県津市の石水博物館でも「齋藤コレクション展」が開催予定で、こちらには新作の「摺箔」屏風も展観される予定である。

そろそろコロナ騒ぎが終息することを睨んでの開催となっているが、実際に開催に漕ぎ着けるかは不明である。

出来るだけコロナという言葉は使いたくないのだがこれほど世界中に蔓延した天災を避けて通れないのが悔しい。

悔しいがせめてこんな時こそ目新しいものに挑戦して時間を無駄にはしたくない。

着物革命の準備を怠りなく実行して21世紀の呉服業界を展望するのだ。

断捨離す

何を断捨離するかというと、

私が若い頃に勉強のために買い集めた「近代」に入ってからの名工による帯や着物を手放そうと思っている。

今はもう売っていない技術が昭和の時代にはまだ可能であった頃の名品である。

「布」通の人や他人が着ていないレアー物が好きな人にはたまらない「逸品」を手放そうというのだ。

今の若い社員がそこそこの歳になればその良さがわかるのだろうが、

私が蒐めたのだから私が処分してしまう方が決まりが良いだろうと決心した訳である。

例えばどんなものかというと人間国宝だった「芹沢銈介」の「紅型染帯」、

宮古島では珍しい「絹の絣着尺」、

特に素晴らしいのは人間国宝であった「越後上布作家」、「鈴木苧紡庵」「27ヨミ越後上布」である。

27ヨミとは縦糸が一寸間に27本使われているということで現在では20本が限界だと言われている。

麻の糸を産む指先の技術が現代人とは違うのだ。

これを新潟の越後上布産地から組合の幹部がわざわざ「ぎをん齋藤」まで見学に来た位だからミュージアム アイテムである。

私は何故か上布が好きだったし祖母が夏は上布を毎日着ていたせいもある。

他にも千總「総柄小紋」など、珍しいものがあるが、どれも「未仕立て」の「新品」である。

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もう飽き飽きしたコロナ騒ぎ

道行く人がマスクで顔の半分以上隠した状態で行き来している。

感染防止と言えども異常な状況が続いている。

歩いている人同士、顔見知りが多いはずだがマスクで顔が判別できない、だから挨拶もしない日常になる。

人間同士コミュニケーションをとることが社会を穏やかに暮らす根本だと思うが、それが出来ない。

まさに異常事態である。

これを解消出来るのは「ワクチン」と「特効薬」である。

早く全世界に配給しなければ営々と築いてきた人類文化が変質してしまうことを危惧している。

2020年12月10日、英国で待望のワクチンがようやく投与が始まった。

これは確実に明るい兆しだが、臨床試験も完璧になされる前に一般人に投与を始めたというから恐ろしい話ではあるが、

為政者にしてみれば経済の回復を急ぐ必要があることも理解できる。

国を前に進めるためには多少の犠牲があっても多数の救済を選択せざるを得ない苦渋の選択と考えても良い。

開催が決定した瞬間、あんなに大騒ぎした「東京オリンピック、パラリンピック」も一年遅れながら開催が迫っているから、

何としてもワクチンの普及で東京五輪を乗り切らねばという覚悟がひしひしと感じる昨今である。

人類誕生以来、何十万年、戦い続けて来たウイルスとの戦いはコロナ後も別の種類のウイルスと戦い続けていくことは間違いない。

だから人の一生に一回未知のウイルスとの戦いは覚悟しておかねばならないであろう。

人類の歴史は遠大であり、いや、地球の歴史、宇宙の歴史は更に遠大なものだから我々ホモ・サピエンスは粛々と問題を解決しながら前に進むしか手はないのだ。

今は正にその現場に立ち会っている時なのだ。