ぎをん齋藤
ぎをん齋藤

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私の友人

私は友人の数は多いほうではいが、友人との繋がりはとても長く、幼友達は幼稚園に入る前からだから70年の付き合いがある。

もう一人は40年にはなるが、私たち家族は若い頃はぎをんの店に家族揃って暮らしていたので彼が飲みに出るたびにうちへ寄って帰る。

息子たちも彼の話をよくきかされていたので長男は彼の仕事をしたいと言い出し、私の後を継ぐのは次男ということになった。

彼の仕事は弁護士で司法試験をめざすこととなった。

当時は1年間の司法試験の合格者が500人という時代だからそう簡単には合格できない。

因みに今年は1500人を切ったと先日報道されていたので今と比べるといかに50年前の司法試験が難しいか想像できる。

その彼とお互い若い頃の無茶が祟って病人同士の点滴仲間になってしまった。

どうしても70才前後になると男は何か病気が出る、原因は単純に酒の飲み過ぎに違いない。

一方、幼友達の彼は若い頃からトライアスロンをやっていたくらいの健康優良児だから健康そのもの。

私の息子は何度も司法試験に挑戦し五度目にようやく合格したが、その知らせを聞いた時は夫婦で抱きあって嬉し泣きをした事を思い出す。

一方、友人弁護士は二人の子供を弁護士に育てたから、もう心配は何もない。

3月六本木陳列会

この一年、薄氷を踏む思いで展示会を開催してきた、その思いを今年の3月も繰り返すことになりそうだ。

三密を避け、感染者が増えない様、万全の体制で六本木陳列会に臨むことに決定した。

3月11日(木)12日(金)13日(土)に いつもの六本木、武原ビルで開催することとなった。

今年の作品テーマは「神坂雪佳」を取り上げてみた。

雪佳は昭和の最後の琳派として京都で活躍した絵師で「ぎをん齋藤」でも下絵職人として祖父の時代に使っていたので肉筆絵も何枚か残されている。

それらを活用した帯やきものを現在制作している。

画風は「尾形光琳」の柔らかなタッチに昭和のモダンニズムを加味した画風で琳派の良さを見事に受け継いでいる。

魅力的なものを作ろうとすれば今までには無かった新鮮味が必要なのだが、

私が悪戦苦闘している「摺絵」「摺箔」は今までの技法で作られたものとは一線を画する魅力がある。

その技法を用いて「神坂雪佳」に挑戦してみるのは作者としても楽しい仕事であるが定石がないだけに魅力のある物を作り出す悩みは深い。

こんなご時世に着物や帯を作るなんて、コロナ禍で何か悪い事をこそこそやっているかの様で後口が悪いが、

コロナに負けて愚作を作るようでは先祖に申し訳がたたないので精いっぱいもがいている。

コロナ以外の事を話したい。

こんな状況下でも「ぎをん齋藤」はオンライン面接で若い人を募集している。

同じ志を持つ人間が集まって会社という城を守っていくというのが私が持つ会社のイメージである。

「ぎをん齋藤」の場合は他では見られない美しい着物を作って日本中、いや世界中に紹介する会社というイメージで私は仕事をしてきた。

すでに社長の座から降りて若い人に任せたのだから、彼らに任せておけば良いのだが、人事のことになると気なる。

その訳は私が若い頃は人を集めたいと若い人材をさがしたが、

ブランド力が無かったので、上手く有能な人を集めることが出来なかった悔しさを忘れられないからだ。