ぎをん齋藤
ぎをん齋藤

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プレミアが付いた御所解帯

ブログを更新したのでチェックして欲しいと社員に言いわれたのでページを開いて驚いた。

中古品を扱う呉服屋さんで、ぎをん齋藤の「御所解帯」が売り出されている。

この事はそんなに珍しいことではないが、値段が「¥330000」だという。

現在新品を¥245000で販売しているにもかかわらず、この値段は何処から来たのか、誰が決めたのか?

これじゃエルメスのバーキン並ではないか!

しかも絵の具合から見ると20〜30年前に確かに当社で作った物で、文庫紙の表書きに「齋藤染物店」と書かれているのはかなり古いタイプのもので、現在は「ぎをん齋藤」に統一している。

以前は模様の「菊」に金コマ刺繍を施していたので今、同じ帯を依頼されたら¥300000位は掛かるかもしれないが、大事に使ってもらえて高く売れたら、売りに出している人も満足だし、当社としても名誉な事だと正直なところ思っている。

ただ うちで作った物ではない帯や着物が「ぎをん齋藤」の名前で売られているのは困った物だ。

泉田玉堂老師に問う

以前から時々ブログにも書いているが私の茶友であり、息子の師である泉田玉堂老師が久しぶりに京都においでになり、

最近のご様子や「摺箔」の評価を得た次第だ。

老師は奈良の大宇陀にある大徳寺の塔頭「松源院」にお一人でお住まいの身だが、大徳寺の頂点を極められ「室号」をお持ちの高僧である。

今回は特に私の病気見舞が目的でこられたのだが、私は摺箔の高評を得たいと出にくい声を振り絞って話すのだが、老師は随分と耳が遠くなられたので家内が通訳となって1時間ほどお話をしたが、終わったらグッタリとしてしまった。

私は老師に問うた「無の境地で作品を作りたいのだが、どうしても俗物的な物しか作れない。どのようにすれば無の境地に到る事ができるか?」と。

師の答えは「答えは全て自分の中にある、考えて、考え抜いた時に無の境地に到ると。」なるほどと私は合点が入った。

反省すれば七曜の「木」は老松と早くに決めていたが、これは着物を作ってきた俗人「齋藤貞一郎」の発想で「木」を更に哲学的に熟考すべきであった。

今一度、摺箔で表現すべきモチーフを熟考するのが、これからの私に残された仕事だ。

鳥たち

日課になっている高野川沿いの散歩道には沢山の鳥たちが生息している。

鳩、トビ、烏、雀、以外にも鶺鴒、椋鳥、鴨、鷺、ゴイサギ、川鵜、など沢山生活している。

中でも一番臆病なのが雀、私が少しでも近づくとワッと集団になってすぐに飛び去る。

逆に烏などは近づいてもすぐに逃げようとはせず、私の動きをじっと窺っている。

ゴイサギは大胆な行動に出るものがいて、歩道の真ん中にドンと突っ立ていることがある。

側を通り抜けようとすると1m位の背丈だろうか、あまりにも背が高いので、こっちの方が怖いと感じる。

可愛くてひょうきんなのが鶺鴒、私の歩くスピードに合わせて目の前に飛んできて、

私の歩調に合わせてチョコチョコと歩く、まるで遊ぼう!と誘われている様だ。

実に可愛い。

鴨は決まってツガイで行動して仲の良さをアピールするが、今の時期だとやや育った子供を連れて餌を漁っている。

どんな動物でも子供は無条件に可愛い。トビは100m位の高い空から獲物を狙って旋回している。

散歩に訪れた女性が手に持つサンドイッチなどを見つけ、隙があれば急降下して取り去る。高野川のハンターだ。

今の私の生活パターンでこの6km散歩は欠かせない、たとえ雨が降っていても傘をさして☂️日課を果たしている。

京都広しと言えど、この下鴨神社あたりの住環境は最高だと思っている。京都に住まいを予定の方にぜひお勧めしたい。