京友禅

KYO YUZEN

QUALITY

江戸中期、京都の扇絵師であった宮崎友禅斎が考案した糊防染(糊置き)による染色技法のことであり、配色にはぼかし、垂らし込みといった日本画のような筆捌きが必要です。

この友禅の工程は単に色をはめ込むのではなく、染料はもちろん顔料や胡粉も使い分け、何色もの色数を何本もの面相筆で正確に彩色しなければいけません。全体のバランスも考慮し仕上げていく繊細な色彩感覚が必要とされる工程です。

その中でも手描友禅は友禅加工の最も古い技法であり、全ての工程を緻密な手作業によって丹念に、絵画のように描き染めていく日本が誇る染色技法です。

黙々と丁寧に、一筆一筆の息遣いまで感じ取られるようなその所作は、見るものの背筋まで伸びるような静けさが漂い、息を止めて染め上げる程の緊張感ある筆先には、それとは対照的に柔らかく優雅な紋様が散りばめられていきます。
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