ぎをん齋藤
ぎをん齋藤

女将思い出語り

残念、無念!

10数年越しに楽しみにしていた、観世銕之丞先生の能「重衡」が、台風14号の為、上京不可で拝見出来ませんでした。実に、残念、無念の限りです!

私は、舞台に先立ち、平重衡が南都焼討した、東大寺を、孫と歴史確認の為、残暑厳しく汗だくの中、行って来ました。

二月堂西正面を、下から見上げると、17世紀に再建されてからも、その壮大な堂々とした威力は、この世のものとは思えない霊力を感じます。

能の中で、源氏に処罰された重衡が悪行により、成仏出来ず苦悩する苦しさの中で、出逢った僧に懺悔して成仏を切実に懇願する場面があります。

この懺悔の行為が我々にも、大切で、後悔しても懺悔しないのが、生身の人間の業かもしれません。

素直になる努力が必要かも…