ぎをん齋藤
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師走展反省会

商品の帰着を確認して「平成」最後の師走銀座展は、無事に終了した。110名のご来場頂きました皆様に心から御礼を申し上げます。

留守番役の私にとってテーマ商品の評価が気になったが、集計して見ればかなり良い評価を得られたようである。ちなみに「ぎをん齋藤」の定番中の定番「御所解」帯に匹敵する売上を得ることが出来た。

私は以前からブランドとして「御所解」以外の定番商品を生み出したいと強く念じていたが、この「摺箔」によって7代目当主として第2の定番商品を後世に残せる可能性が出てきた。

「御所解」帯は先代も当代でも何度も改良を重ねて作り上げた江戸末期の友禅技法による美意識であり、今回の「摺箔」は桃山、江戸初期の黄金に秘められた豪奢な美意識である。前者は「鬼しぼちりめん」を使い、後者は「塩瀬」をメインに使い、両者ともシャレ着やセミフォーマル着までと使う範囲は広い。

今後は値段を統一した完全定番化を目指し、日本の持つ繊細で高い技術の染織品をご提案できれば幸いだと思っている。