300本程度であれば自分で継ぐのですが、
1200本程ともなると専門職、縦継さんをお呼びします。
さて継いでいただいているその間、織り職人はなにをしているかというと
ゆったりまったり休憩を~なんてことはもちろんなく。
次の帯のために紋紙を出し、紋串をさし、吊るす準備を進め、
地緯・絵緯を巻き巻き。
紋図を見て、初めて織る帯なら寸法を計算して織り出しを決めたりと
意外にも多忙です。
経継のタイミングは元織っていた経糸が尽きるときですが、
帯を織るほどの長さではなくても1~3尺ぐらいは織れるので、
色見本や素材の試験として試織、最近では小物やトート用に織りためたりいたします。
帯の織り上がりが遅れたりすると、時間ががどんどん迫るので、
一枚織れるのか、欲張ればもう一枚!とジタバタと足掻いています。
一重の経ならそこまで焦らずともサクッと準備できるのですが、
三重経の場合は準備に時間がかかるので、焦ります。
今回は焦る要素がもう一つ
きたる師走展に向けて
織り手は最後の追い込みをかけております。
一本でも多く良いなと思っていただける帯をお納めできたらと思っております。
宮地