ぎをん齋藤
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大城大

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ぎをん齋藤スタッフによる、染めに関わるウンチク+京都な日々をお届けします。敷居の高い印象を持たれがちな弊店を、少しでも身近に感じて頂ければ幸いです。

七夕に因んでいるのかいないのか…苦笑

雨の七夕ですねー
織姫と彦星が年に一回逢える日、というお話がメインですが、ルーツを辿りますと中国の「乞巧奠(きこうでん)」という風習が関連しているそうです。
なんでも、7月7日に針仕事や機織りなどの上達を祈願して、7本の針に糸を通して庭に供えたのだとか。

針仕事に機織り、齋藤としては無視できませんね笑。

この7月7日は色々とウンチクたくさんな日です。
中国に伝わる「魁星(かいせい)」という学問の神様はこの日に生まれたとされ、北斗七星の第一星がこの「魁星」なんだとか。
北斗の「斗」っていうのは升とか柄杓のことで、北斗七星はなるほど、柄杓の形です。
魁星の「魁」という字はこの「斗」と「鬼」からなっているので、「魁星」は画像のように鬼が斗(=升)を抱えてたり蹴り上げたりしている、漢字の形通りの姿で祀られています。学問の神様ですから手には筆も持ってます。

こんなの知らずに見たらなんのこっちゃの神様です。
だいぶ元気のいい感じなんだろな、ぐらいしか掘り下げられない笑。

今日はあんまり呉服関係ありませんでしたが、こんな情報がいつか役立つときがくると信じて、七夕に因んだ掲載とさせていただきます…苦笑

違う帯で

7月の着物と帯、ご覧いただけましたでしょうか。

同じぎをん齋藤のスタッフでもいろんな個性がございますよね。先日ご来店のお客様からは「気に入った品は全部スクショしてます!」なんてメッセージを頂戴しましたが、そのスクショフォルダが気になって仕方ない。大城のコーデがなかったらどうしようかなと笑笑

だから、という訳ではありませんが、今月の着物と帯、帯だけ変えてみた感じも当blog上にご紹介してみます。

保険をかけてるんじゃないですよ。ご提案の「幅」というヤツです笑。

抱一と其一

ぎをん齋藤の着物や帯は全て主人の監修のもと、私どもが抱える職人達の手によって仕上げられています。

自前で染め出していること、そのオリジナリティが弊店の強みだと私どもも自負しています。

御所解はもちろん、モダンな品もあれば、有職模様、更紗にコプトに正倉院由来の柄等々…etc.

多種多様なラインナップが挙げられますが、そんな中でもやはり特有の存在感を放つのが「琳派」をモチーフとした品かと大城は思っています。

琳派についてウンチク言うのはここでは割愛しますが、そろそろ梅雨入りしそうなこのタイミングで、

風情漂う琳派な夏染帯二点を掲載致します。

「夕顔」と「朝顔」

タイトルにしている「酒井抱一」と「鈴木其一」は共に江戸時代後期の琳派を代表する画家で、二人は師弟関係にあります。

そんな二人の作風を帯としました。(師:抱一が夕顔、弟:其一が朝顔。)

意識的に対にして染め出したという品ではないのですが、棚の整理中に

「あれ?これはもしや師弟の品か?」

と気づくに至り、ここにご紹介。

いやぁ、こんな雰囲気の帯で歩いてる方いらしたら大城は振り返って二度見ですね。

さて、皆様はどちら派でしょうか(´艸`*)