ぎをん齋藤
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齊藤康二

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京都東山の祇園一角に店を構えて170年余り、
呉服の専門店として自社で制作した独自の
染物・織物をこの弊店で販売しています。
ぎをん齋藤の日常からこだわりの”もの作り”まで、
弊社の魅力を余すことなくお伝えしていきます。
皆様からのお問い合わせ、ご質問などお待ちしております。
◆お問い合わせ
ぎをん齋藤 齊藤康二
TEL:075-561-1207
(Mail) gion.saitokoji0517@gmail.com

ぎをん齋藤が提案する新しいラグジュアリーバッグのご紹介

◆ Campanella (カンパネッラ)特集第一回

今回はこれからの新しい提案として、和洋装ともに使用していただきたい、

ぎをん齋藤の【おしゃれバッグ】をご紹介します。

和装は特にお召し物に合わせて小物も必要になってきますが、

皆様どのようにアイテムを選択されていますか?

宝石や時計など、光物は控えたい和装ではこれ!といったアイテムを

見つけるのに苦労されているとよくお聞きします。

そこでご紹介する新しい小物、ラグジュアリーバッグは、ぎをん齋藤のグループである

齋藤織物【袋帯の制作メーカー】が手機で織り上げている袋帯の生地をイタリア

フィレンツェの老舗バッグメーカーに制作を依頼し、ようやく出来上がった

Campanella カンパネッラ】という新しいぎをん齋藤のアイテムです。

 

◆カンパネッラ

;黒無地

;生地は漆を糸に染め織り上げた漆黒の生地

;縦21cm 横20cm 幅7cm

 

カンパネッラは齋藤織物で制作している手織りの帯の生地を外、内側ともに使用し、

帯の柄をそのままバッグに転用した、まさに和装にはぴったりのバッグとなっています。

染物のお召し物に合わせる小物、バッグは従来市販の革製高級バッグやそれに

近いものをお使いと思いますが、やはり染物、織物には同じ素材、もしくは質感を

重視して合わせていただきたい、と思い、着物から帯、それに合すバッグまで

ぎをん齋藤のトータルコーディネートとして提案いたします。

齋藤織物で職人が織り上げる【手織りの帯生地】と、それに合すフォルム、デザイン、

品質、伝統を厳選し、イタリア・フィレンツェにて制作したCampanella

ぜひご覧ください。

6月から祇園街もスタート!

前回、静寂な祇園新橋の風景をご紹介しました、それからようやく京都のコロナ騒動も

落ち着きを見せ始め、はれて昨日6月1日から祇園街も再始動しました!

思い起こせば、4月初旬コロナ感染がピークの時期より前から自粛に入り、

街は灯を消したかのように、ひっそりと静まりかえっていた。

あまりの変容に恐怖さえ感じたことを覚えています。

毎日毎夜、人がせわしなく行きかい、髪をていねいに結い上げ、きものを着こなした

粋な婦人や花街の方々がどこに向かっているのか、颯爽とネオン、祇園のなかに

消えていくあの風景が突如としてなくなり、からっぽになった4月、5月。

ようやく、今普段の生活に戻りつつある中、祇園も飲食店からお茶屋さんまで、

少しずつではあるが、また微かな火を灯し始めました。

さきほども、あるお茶屋さんにきものを届けにいくと、

お母さんが ″ちょっとみとおくれやす、うちとこもコロナ対策してますえ″ と、

いつものカウンターを見せてくれた。

するとテーブルの上には、端から端まできっちりとアクリル板が置いてあり、

お客様との接触はアクリル板の下に開いている窓口からするという、

″銀行みたいどっしゃろ、とからかわれましたわ笑″ とおっしゃっていましたが、

そこはさすがセンスあるお方、全然違和感なく、すっきりとしたカウンターに品の良い、

曇りひとつないアクリル板が、鎮座していた。

アクリルもここまで品よく、磨き上げるといいもんだな、と心から感心しました。

と同時に、祇園、花街の対応の速さ、また抵抗なく生き残るために、

しっかりと新しいものをすぐに取り入れる順応に力強さを実感した。

 

ぎをん齋藤は建具を入れ替え、夏にむけて準備万端!

 

 

 

 

 

 

 

 

齋藤織物の世界へ

齋藤織物とは

西陣織、手織りの職人による帯の制作会社。

すべてジャガードによる手織りにこだわり、能装束や時代裂など

様々な古裂の文様を染から組織まで研究を重ね、帯として再現する会社。

その文様に隠された時代背景や、文化、時の流れすべての情報を

帯に織り込み、再現、再生される袋帯は唯一無二のものとなって、

皆様のお手元にお届けしています。

単なる着物に締める【帯】ではない、その織の中には様々な文化の変革、時代と共に

培われた技術、デザインが色濃く表現された、まさに【織の道標みちしるべ】

その奥深い風合いと洗練された表情をぜひ皆様にも紐解いていただきたい。