経継ぎ
久しぶりに経継ぎを行いました。
改めて経継ぎとは、今使用している経糸と次の新しい経糸とを1本1本結んでいく作業です。
今回は、白い紬糸から薄茶の紬糸に継ぎ変えました。
この紬の経糸は、紬→紬→細糸の順に並んでいるので、新しい経糸と同じ組み合わせで継いでいきます。
糸は機結びで結んでいきます。
普段は経継ぎ専属の職人さんにお願いするのでリズムよくせっせと結んでいきます。
2,3時間で終えますが、私だと約7時間、2倍以上かかってしまいます。紬糸には太細や節があり引っ掛かりやすいためです。
たまにする経継ぎではスピードもなかなか速くなりませんね。
2枚目の写真は、すべて継ぎ終わった様子です。
職人さんであればまっすぐ一直線に継ぐところ、私はジグザグです笑
最後に糸端を切り揃えました。
奥側は案外まっすぐ継げていました。手前はもっと集中しないとダメですね。
次いつのタイミングで経継ぎができるか分かりませんが、少しでも速く継げるようになっていますように、、、
片長
長絹
経糸を捩ることにより出来た絽目。
その整然と並ぶ繊細な間に、爽やかな風が通り抜ける様に見た目にも涼しげです。
(絽目アップ)
そんな長絹、今までは本金の引き箔、又は糸など一色で紋様を織り出していました。
すっきりとした美しさがあります。
今回、ベテランの職人の手により織り上げられた最新作には多色の色が入り、その中で本金箔が上品に光り、優しい雰囲気に仕上がっています。調和のとれた美しさです!
(お太鼓部分で引き箔を引くためのヘラを差し込む様子)
織り上がったばかりの長絹を眺めて、このなんとも言えない”感じの良い美しさ”を是非ご覧いただきたい!と、気持ちが高揚した今日この頃でした!
安井